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2020.01.06
gallery35の京都散歩1
ブログ始めました
ブログをはじめました。
*ギャラリー周辺MAPとして
*京都のアート情報
*アーティスト紹介
*個展開催のコツ
など、役に立つものや立たないものもお知らせできたらと思います。
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初回は「gallery35の京都散歩」第1回。
レトロかわいい老舗銭湯「井筒湯」
京都カルチャーの一つに銭湯があります。
京都の銭湯でもっとも有名なのは「船岡温泉」やと思います。
大正12年創業。
料理旅館「船岡楼」お浴場としてスタートしたそうです。
その建物は国の登録有形文化財に指定されています。
(cap:船岡温泉外観/船岡温泉オフィシャルHPより)
西陣のど真ん中に位置するだけあって、
唐破風の堂々とした門構えから始まる豪華絢爛な銭湯。
最初に目を奪われるのが、脱衣所の格天井と欄間。
格天井には極彩色の牛若丸と天狗の彫刻。
そして欄間の透かし彫りには「葵祭」「上賀茂神社の賀茂競馬」「今宮神社のお祭り」。
ものすごい純和風やのに、いきなり鮮やかなマジョリカタイル。
(cap:船岡温泉脱衣所/船岡温泉公式HPより)
調べたところによると、この船岡温泉、
西陣の若旦那衆が主な客やったこともあり、贅を尽くした建物に。
昔の西陣は景気も羽振りも、格段によかったみたいですね。
「船岡温泉」をはじめ、京都市内だけで102の銭湯があります。
戦火からまぬがれたこともあり、風呂のない家が残ったこともあるかもしれません。
ですから京都では銭湯は生活の一部でもあるのです。
さて、Gallery35の近所にも昭和25年から続く「井筒湯」さんがあります。
Galleryからは歩いて3分、自転車で1分30秒くらいです。
この「ゆ」は全国浴場組合のロゴ。
「ゆ」の文字で親子も表現してるいいロゴだと思います。
外壁にはキリンの親子のイラストも。
なぜキリンなのか井筒湯の女将さんに伺ったところ、「かわいかったから」だそうです。
懐かしいのれんをくぐると、昔ながらの「下駄箱」が出迎えてくれます。
もちろん35を選びます。
京都の入浴料は430円。昔ながらの番台で払います。
番台にはいろんなバージョンのおつりが用意されています。
500円玉のときの70円。
1000円札のときの570円。
530円のときの50円。
すぐにおつりを渡せるように、番台の上にきれいに並べられてます。
脱衣所で最も存在感があるのがこの体重計。
もちろんちゃんと動きます。
「ほかすときは絶対ちょうだい」と言ったら、
「200kgくらいあるから重たいよ~」とやんわりかわされましたw
*「ほかす」とは捨てるの意
脱衣所のロッカーもレトロ。白に赤いナンバーが効いてます。
パーマ屋さんを彷彿とさせる巨大ドライヤー。
髪の毛をトルネードみたいに回転させて乾かしてくれます。
座っているだけで髪の毛が乾くのはいいのですが、ぼさぼさになるので注意が必要です。
こちらはプライベートロッカー。常連客がシャンプーセットをキープしてはります。
赤ちゃん用のベッドもちゃんとあります。
ゾウのジョウロは赤ちゃんの顔にお湯がかからないよう、これで髪の毛をゆすぐのです。
かわいいライトペンダントを見上げながら、いよいよ浴場へ。
井筒湯の銭湯壁画はアルプス。富士山ではないところかみそ。
歴史ある銭湯に入ると、昔の人は体が小さかったと実感できると思います。
ここ井筒湯もサイズ感が昭和サイズです。
この蛇口。ご覧のように温度調整ができません。お湯かお水か、という潔さです。
湯舟はというと、噴水が「極楽浄土のエンタテインメント」のよう......
薬草湯ではフクロウが幸福パワーをチャージしてくれます
昭和25年創業ですが清掃は行き届き、清潔感が漂います。
随所に歴史感じる一瞬。
ロイマチスとはリウマチのことだそうです。
奥の湯船は「電気風呂」、その奥には「サウナ」。
もちろん「水風呂」もあります。
京都の銭湯は全国的にみても、非常にクオリティ高いと思います。
ほんで今なお、街中にしっかり根付き、残っている京都カルチャーの一つでもあります。
奥さんとおしゃべりしてたら、後継者がいないということなので、それはすごく困るなあと。
ずっと続けてほしいなと思います。
カメラマン*masaco
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井筒湯
京都市中京区新町通竹屋町下ル弁財天町288
075-231-6273
営業時間/15:00〜24:00
定休日/木曜