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ARTIST
彫刻家
Loïc Martin(ローイック・マルティン)
アーティスト。
ベルリン在住。
日本の家具作家・徳永順男氏のもとで半年間修行。
サンドペーパーを使わず、手鉋(かんな)だけで仕上げる家具作りを学ぶ。
Loïc Martinにとって、この行為は修行である。
鉋を使った作品制作は、ただひたすらに削る全身を使った修行であり、この修行はトランス状態へと変化する。
刃物を通して木から伝わる密度や硬さ。それは無常の世界を構成する物質との対話なのだ。
Loïc Martinにとっては作品作りは彫刻だけではない、日常に在るテクスチャそのものが作品作りへのインスピレーションを与える。それは自然であったり、リネンに刻まれたシワや起伏だったりする。
振動を通して感じる密度や硬さは"木の地図"として表出する。
鉋を通してその地図を見て、感じることができるのだ。